Q1 浴衣の由来は?

入浴のあとなど、素肌に着た湯帷子(ゆかたびら)の略語です。
木綿の白地に染めをしたものが多いのですが、麻地のものもあります。普通は、くつろいで着る夏の家庭着です。そのため「くつろぐ」ことをモットーとする宿や、ホテルで使用されています。
浴衣に用いる大柄で派手な模様を「浴衣染」といいます。
「湯帷子」は「御ゆかたびらながら おはしましたるに」(栄花物語・玉飾)など、古くから使われ、これを着たまま蒸風呂に入りました。その後、浴槽の湯(今の風呂)に入るようになって、下帯(風呂褌)、腰捲(湯もじ)などを用いるようになりました。
今のように裸で入浴するようになって、入浴後に着る単衣を「浴衣」というようになりました。浴衣姿の美しさを描いた絵としては、明治の巨匠黒田清輝の「湖畔」の女性があります。俳句が全盛となる江戸時代には、浴衣は季語として愛され、「ゆかた」姿に夏らしい美しさを見つけて好んで詠まれました。
(日本大歳事記:講談社)

Q2 業務用浴衣の名称は?

Q3 業務用浴衣の生地巾どんな種類があるの?

小巾
二巾


小巾生地を使用した浴衣

※縫い込みの具合で若干狭くなります。

二巾生地を使用した浴衣


●昔から受け継がれている伝統的な浴衣の生地巾です。

●布を裁断する時扱い易いです。

●小巾生地だからこそできる、味わいのある柄の表現ができます。

例) 端から雲が顔をのぞかせている場面を上手く表現できます。

●浴衣の柄が二巾は生地巾がすべて背中一面になるので、巾を目一杯使った大胆な柄を作ることができます。

例) 背中全面に迫力ある柄が表現できます。

基本的には上記の通り小巾、二巾の2種類がありますが、柄に応じて生地巾の選定をすることにより味わいのある表現や奥深さを可能にすることができます。なお、最近ではコスト面の観点から、二巾生地よりさらに広い三巾、四巾といった生地もよく使われる様になってきましたが、これらの生地をひとまとめに、小巾に対して広巾と呼ぶこともあります。